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[00019]地域と共に生きるSS業者の現状 削除
投稿者:社長<websection@rad-jp.com>
投稿日時:2007/12/18 10:37:30

「給油所経営・構造改善等実態調査」から、自由化の波をもろに被ったSS業界の切実な“悲鳴”を紹介したい。特石法廃止から10年を経て、この10年間の“所感”を回答者に求めたところ、マージンの減少、大手の進出、セルフの増加などによって、81%が経営が悪化したと答えた。
マージンの悪化が進行した結果、「元売リースの3ヵ所を返した。資産を売って(経営を)支えている」「マージンは半減」「地域のSSが減少し続け、販売量が伸びたが、それに比例すべき粗利が確保できていない」「(市況悪化の原因は)元売の姿勢。業転玉を仕入れ(マージンを得)なければならなくなったのはなんとも矛盾している」「精神的に追いつめられている」などの実態が報告されている。
また、「老後のために蓄えたものを全部使い、いまは生命保険を解約して赤字に充てている」「従業員も雇えず、地域の(SSは)ボランティアをしているようだ」「利益なき戦いを続け、振り返ると借り入れだけが増えた」というような、瀬戸際まで追い詰められた販売業者の苦悩が並べられている。
このような、中小企業の苦境を作り出した要因の一つとして指摘されているのが大手の進出。「ガソリンを目玉にして市況を乱し、零細企業などを潰していくのが過去10年間の動きに見える」「あと10年もすれば商社大型店以外の中小業者はほとんどなくなっていると思う」「自由化は元売をさらに強くするための政策だった」などと強い絶望感が漂う。
セルフの増加も経営悪化の一因とする声が多かったほか、「元売は自由になったが、販売店レベルでは(元売の締め付けで)不自由になった」としたり、「人口8千人足らずの町で10年前には7カ所あったSSが3ヵ所になった。このままではSSがなくなると思う」と、過疎地の供給を懸念する指摘もあった。
「至近距離に元売子会社のセルフが進出し、当社のほぼ仕切価格で販売を継続。系列にとどまるか、PB化するか迷っている」「激しい価格競争にさらされ、職を失った人がどんなに多いことか」「社員1人とパート・アルバイト体制で、病院にも行けない」などの声が並んだ。
創意と工夫、そして、努力する者が報われるのが自由化の前提だが、調査は石油業界の自由化が弱者を駆逐してきた実態を猫いている。
  
 

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提供元: 全国石油商業組合連合会
〒100−0014 東京都千代田区永田町2−17−14石油会館  
 

(PC等:202.231.131.204)

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